第23番札所 藤森山 福善寺
■御本尊/薬師如来
御仏の瑠璃の光のなかりせば 人の病をいかゞてらさむ
江戸時代の最末期、薬師堂を訪れた逸処はこの歌を 添えて「薬師の霊験ハかぞえかたし」と書いた。本尊薬師如来は、古くより加瀬木住人を守護する仏様として敬われてきた。そして、その霊験を伝える伝承も残されている。
加瀬木の住人がスズコを採りに余戸の三原山に入ったとき、道に迷ってしまって美作国倉見村(岡山県)の山に迷い込んだ。しかし、そこが倉見の留山であっ たためにひどく叱られたという。この話をお知りになった御薬師様は、「自分の信者をひどいめにあわせ た」と言われ、倉見の人たちをとがめた。びっくりした村人たちは、夜中の内に金の花立を薬師堂に奉納したという。この御薬師様が作州の人たちに知られ、信仰されていたからこそ生まれた伝承である。実際に戸賀 や 阿波(津山市)の人たちも、薬師堂の建立に寄進している。
病気平癒、なかでも乳の守護仏として霊験著しい御薬師様にお詣り頂き、心の支えにしてくださることを願っ
ている。
また、堂宇薬師堂は保護文化財(建造物)、堂宇内木造薬師如来坐像は保護文化財(彫刻)として昭和五 十五年(一九八〇)四月八日鳥取市指定文化財である。
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福善寺 〒689-1313 鳥取県鳥取市佐治町加瀬木1480-1
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